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いやあ、昨日は濃い1日だった。
寮長と会長が親友とか…世の中狭ぇわw
「おい聞いてるのか。」
「はい?」
気づいたらホストが話しかけていた。
クラスの視線が俺に向いている。
いやん見ないで///
「ごめんなさい☆」
てへぺろ的なノリで謝ったら牛乳で濡れた新聞紙を見るような目に変わった。
何もそんな目で見なくても。
「…はあ、修学旅行の班決めするぞ。お前は話をちゃんと聞け」
「いて」
パサッと紙の束でこずかれた。
「ごめんなさいでした」
「なんだそれ」
それじゃあ、この1時間で決めろよーと言ってホストは出ていった。
眠そうだったからどうせ寝るんだろ。
「アオバ!班一緒にしようぜ!!」
「嫌です」
「えええー!!!」
まるで断られるとは思っていなかったようなリアクションだ。どこから来るんだよその自信。
モサ男と一緒の班にでもなったら生徒会が絡んでくるだろ。それだけはごめんだお。
すると後ろから懐かしのピアスくんが割り込んできた。
「おい、翔の誘いを断ってんじゃねえよ」
「えぇ……」
君無口キャラじゃなかったの…こんなくだらないことで口開くなよ。
「何とか言えや」
「俺にも班の人を選ぶ権利くらいはあると思いましゅ~」
昨日読んだ幼児退行モノのエロ漫画の影響か、変なテンションになってしまっている。
そんな俺を見てピアスくんが顔を顰めてる。
「お前それ……翔ならともかく、可愛くねぇからな?」
「すみません、かみまみた。」
モサ男でも可愛くはねえだろ。
これを言わなかった俺を誰か褒めて。
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