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それでも人々は必死に生きようと、役に立とうと自分に新しく知識を入れてインフラなどを整備したり、情報を仕入れて人に伝えようと働いていた。
けれどそういう人たちもいつ自殺するか分からない中おびえながら生き、耐えられなくなって発病しなくても自ら死を選ぶ人もいた。
自殺病の人は必ず自殺するときに集団で亡くなる。
だから自殺病で亡くなったのか、その人の意思で自殺したのかすぐに分かった。
ほら、今日だって…
私は廊下の窓の向こう側を眺める。
いつもは猿みたいにはしゃいでバカやってたサッカー部の集団が、中庭で自殺していた。
自殺病の特徴は、集団自殺のほかにも、病気にかかった人全員が、死んでいるにもかかわらず笑顔でしゃべり、どんな死に方でも血は一切出ないという奇妙な現象があった。
しゃべっているとはいっても、声は発していなく、口パクだ。
サッカー部の彼らにも、同じことが起こっていた。
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