天知る地知るサクラチル

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桜 「そこで、なにをしてる」 男 「な、な、なにをいわれましてもねえ」 桜 「いいから言ってみろ」 男 「ロープをですね。この立派なお枝様にですね、ひっかけまして。首をですね、このわっかになっているところに、いれて、ぶらさがってみようかなあ。と」 桜 「かまわぬ」 男 「そりゃあ、いやですよね。すみません」 桜 「かまわぬ」 男 「ええええ、いいんですか。ではお言葉に甘えて」 桜 「待て待て待て。おまえがどうしようと勝手だ。問題はその手にしてる遺書だ」 男 「これですか」 桜 「読め」 男 「え?」 桜 「いいから、読め」 男 「ええ?」 桜 「読めって!」
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