タイムマシンにお願い

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研究員「ちょっとというと、一年くらいですか」 博士 「いや」 研究員「一か月?」 博士 「いや」 研究員「三日?」 博士 「いいや」 研究員「一日」 博士 「うんにゃ」 研究員「ええ、もったいぶらずに教えてくださいよ」 博士 「5秒だ」 研究員「え? たった5秒?」 博士 「みなまで言うな。短すぎるというのだろう。だが、たった5秒で救える命もあるはずだ。5秒あれば、なにができる。車にひかれそうな少女を救うことも、ミサイル発射ボタンを押す手を止めることができる」 研究員「ありがとうございます。博士。これで、あのこにも告白することができます。フラれそうになったらタイムマシン使って5秒、時間を巻き戻します」 博士 「ああ、あの気まずさは、5秒もあれば回避できるな」 研究員「すべてのヘタレ野郎にとっての希望の光です」 博士 「ありがとう。わかってくれたか。では実験を開始する。これはまだひとりしか時間をさかのぼれない。そこで、まずはわし自信が実験台となろう」
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