おじいちゃんが空から舞い降りてきた

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わたしは縁側に座り空を見上げた。 鉛色の空が広がりぽつりぽつりと雨が降ってきた。明日は待ちに待った運動会だというのにあんまりだ。 毎日頑張って練習をしたのに……。 おばあちゃんが作ってくれる大きなおにぎりも楽しみにしていたのに……。 わたしの楽しみを裏切るかのように鉛色の空からぽつりぽつりと降ってくる雨が憎たらしい。わたしは悔しくて悲しくて泣きそうになった。 「どうして雨なんて降るんだよ! どうして明日の天気予報も雨なのよ~」 わたしは空に向かって叫んだ。 そして、わたしは庭にある石を拾い空に向かっておもいっきり投げた。 すると、「痛いぞ~危ないじゃないか」と叫び声が聞こえきたのとほぼ同時に鉛色の空からおじいちゃんが舞い降りてきた。 いや、おじいちゃんが空から落ちてきたが正しいのかな? 「おじいちゃん……」
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