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エピローグ
エアコンの騒がしい音で目が覚める。
ダボダボの服を着こなしテレビをつける。電気をつけずただ、テレビの光で部屋が明るくなる。
至る所には、放ったらかしな服が散乱しており足場がないようなところを、
僕は、慣れた手つきで服の山を飛び越えていく。朝食の準備をし食パンに目玉焼きを乗せ、テレビを見つめる。
それからテレビが、七時43分を示したとき、あまり鳴らないインターホンがなった。ため息をこぼし玄関前に向かう。除き穴から、見ると奴が待っていた。
あまり外には出ない扉を、開けた。
固く錆びた扉から開けると、視界が光を覆った。彼女は僕を見るなり指を指した。そして、「ねぇ!言ったよね!?ちゃんと今日こそ学校行くって!」彼女は言うなり、僕の背中を押し戻し家に入った。
田中 ミホ 僕の幼馴染でありゆういつ僕が心を許している存在。とても、気が強くお母さんのように、しっかりしてる。いや、自分がしっかりしてないのか?そんなコトはどうでもいい。
ミホは、僕の家に入る瞬間手で鼻を抑えた。そして訪ねてきた。
「嘘でしょ‥一週間来ないだけでこんなになることがあるの?」ミホが、毎日僕の家で掃除とかしてくれていて、なんとか綺麗な部屋で過ごしていた。だがミホは、最近少し忙しいようで一週間行けなくなってきて‥‥
「気づいた頃にはこの有様」
ミホは、少しガッカリしながらゴミ袋の処理をしている。僕もミホの手伝いをするときに、疑問が浮かんだ。
「ねぇ、ミホってさ今日学校なんじゃないの?行かなくていいの?」
すると、作業してたミホは、手を止めて僕の目を見つめて
「いいの。別に‥‥それより!あなたもそろそろ学校に行ったらどうなの?
高校生なんだし‥でも、何言ったって無駄だし‥」
またミホは、下を向いてゴミを拾う。
二人はいつしか無言になってしまった。聞こえるのはテレビの音が、無言を忘れされように。
壊れかけの時計が八時指した頃
ミホは、学校のバッグを持ち
僕に、また来るからねっといい
玄関の扉が閉まった。僕の生活は
この会話だけ。また一週間後またミホは来るのだろうか‥‥‥
少し、きれいになった部屋にたった一人の僕。こんな生活を過ごす僕は嫌で仕方なかった。いつ、ミホは来なくなるのかとても、怖かった。
とても。とても。怖かった。テレビなリモコンを見つけ、電源を消した。
そして、丸くなり布団を被り僕は、ゆっくり目を閉じた。
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