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01 銀のなみだに消えた友
大切にしていた首飾り
信頼の証しに
銀のなみだに向かって駆けて 消えていった友達
多くの人は救われた 伝説となったけれど
「私は英雄よりも 気軽に話せる友でいてほしかったよ」
いなくなってしまった後に
存在感を増さないで
誰も彼もが 立派だったと口にする
過去系で褒めたたえる
「そんな話 聞きたくない」
私が知ってる友達は 臆病で 優しくて
誰よりも 英雄から遠い人だった
「どうして英雄になってしまったの?」
「私は君を引き留められるほどの存在ではなかったの?」
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