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綾、もしも僕が君なら、きっと僕は君を巻き込んでこんな場所に逃げなかったと思うよ。
だけど、だからこそ思う。
僕を巻き込んでくれてありがとう。
君と最期を迎えることが出来て光栄だよ。
こんなに長く生きてくれてありがとう。
綾の20歳の誕生日だった今日は綾の命日になった。
皆、もしもと思うことがあるなら、違う見方も試してみてほしい。
もしも僕が綾なら最期に僕は綾を巻き込まないと思ったように。
もしもあの人が自分だったらと思った時、もう一度よく考えてみてほしい。
そうしたら自分はこの世にいなくて、自分という存在がそもそも生まれていない。
もしかしたら自分がこの世に生まれた意味があるから、今自分がこの世で生きているのかもしれないと考えることだって出来るんだ。
もしも鳥のような羽があればすぐに会いに行けるのにと思った時は一度思いとどまってみてほしい。
鳥のように容易く会いたい人に会えるなら、それは一度会えた喜びが段々薄れてしまうかもしれないということに。
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