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家族以外とあまり話さなくなった俺は、こういう時どう反応していいのか分からない。そもそも、普段友達と話しているやつだって、この状況に陥る奴は中々いないだろう。
「……止めてほしいんですか?」
考えた末、出した答えがこれだ。自分でもどうかしてると思う。
すると、彼女は吹き出した。
突然のことに、固まっていると柵からトンっと降りて近寄ってきた。
「あははっ。ははっ、はは。…フーっ。やっぱりやめにする。ねっ、あたし錦野。錦野旭。三年生だよ。キミは?」
温度差が酷い。あと、そんなにすぐに諦められるものなのか? 自ら命を絶つという行為は。いや、彼女が特殊なだけだ。
そう結論づけた。そうでもしなきゃ、彼女についてくことなど出来なかった。
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