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パーソナリティが歌の紹介をしようとすると
隣の線路を通る電車の警笛に
耳を奪われる
電車がすれ違うと
優しいイントロが流れてきた
自分の過去や今や未来を
救ってくれるような歌詞と
優しい歌声とメロディに包まれて
ふと、姉に最後にあった日のことを思い出し
胸が苦しくなった
頬を何かが伝ってきた感触に
驚いたにもかかわらず
それでも止まらないで溢れる感情を
隠そうと顔を両手で覆ったと同時に
電車がカーブに差し掛かり
体に衝撃が走った
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