手で淫らと書いて手淫と読む

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 お互いスボンと下着を脱ぎ雨宮を隣に寝かせ向き合う格好になる。  俺が気持ちいいと思うやり方でこするとそれを真似して同じように動かしてくる。 「っ、これ、なかなかいーかも……。雨宮は?どんなふーにされたい?」  そー言うと尿道を親指の腹で刺激されて思わずビクリと肩を揺らしてしまう。  仕返しとばかりに軽く爪を立ててやったら、あっ……て、小さく声を漏らした。 「んッ、……ここ、好きなん?……へんたい」 「ち……ち、がっ!」 「なあ……キス、していい?」 「な、んでっ……。」 「俺、キス好きなんだよね~……したい。」 「…………しょ、しょうがないな……っ。」  少しだけ体を浮かし顔を近付ける。  最初は唇に軽く吸いついてはすぐ離したりして、徐々に深くしていく。  舌を出して雨宮のと絡めたり歯列をなぞったりしていると口を閉じることが出来ないせいで荒い息と甘い声がよく聞こえてくる。  でも、なんか違う、と思って。 「舌、出して」  素直に舌を出したの見て舌先で絡めたりしてみたけど。  違くて、こんなんじゃなくて。  考えていたら、ふとここに来たときのことを思い出した。  お互い譲らない、食い合うような、そんなキス。  そうだ、あんなキスをしたのは初めてで、態度には出さなかったけど凄く良かった。こんなキスもあるんだなぁって。  そのせいで、失礼だけどこんなキスじゃ物足りなく感じて、雨宮の舌を思いっきり吸ってやった。 「あーっ!あぬ、あああ!」 「ふっ……何、言ってんの?」  何か喋ろとしたみたいだったけど舌が使えない状態でまともに話せるわけもなく、意味不明な言葉に笑ってしまった。 「ひゅう、がく…ん…?」  不思議そうに見つめられて、他に意識がいってたことにちょっと反省した。  最中に他の奴のこと考えるなんてな……。
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