手で淫らと書いて手淫と読む

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「っ……ひゅうがくん、そこはっ……」  空いてる手で上着をめくって小さな突起を弄ってやったらビクリと肩を揺らして身を捩った。 「ココ気持ちーの?」 「ちが、やっやめっ……ひゅうがくんっ!」  逃げる雨宮を追って行くとさっきとは逆の体制、俺が雨宮に覆い被さるようになった。 「ってかさー、そのひゅうがくんってのやめね?」 「え?じゃあ……ひなたくん。」 「いや、くんいらねーし。」 「ひなた……?」  あーそれそれ、それだ。ひゅうがくんとか普段あんま呼ばれねーしなんかむず痒かったんだよな。   「良くできました。」  ニヤリと笑って顔を雨宮……いや、颯斗の胸に近づける。  目の端に動きを止めようとした手を捉えて片手でなんなく阻止すると控えめに尖ったものに舌を這わせる。 「んっ!……だ、だめっ!」 「手、止まってるぜ?」  舌先で弾くように舐めると面白いくらにビクビク跳ねた。  けど、快感で力が入らないのか俺のを握ってる方の手が軽く添えてるだけになってる。 「あっ、も……イっちゃうっ……、っ!」  手の動きを早くして硬くなった突起を押しつぶすようにグリグリしてやったら、白いのが俺の手にかかった。 「すげー、溜まってた?」 「はぁっ、はぁっ……。」  からかうよに言っても、射精後のダルさからか颯斗は荒い息に合わせて胸を上下させながら放心していた。  いやいやまてまて。 「俺まだイッてないんだけど?」  俺のモノに添えられているだけの手の方の腕を軽く叩くと、我に返った颯斗がキッと睨んできた。
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