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しかしその顔は火照って赤くなってて、目は涙でうるうるしてて全く怖くなかった。
つーか普通に颯斗に睨まれても怖くもなんともないんだけど。
でも睨んでくるという行為が意外で、胸を押されて大人しく上体を起こした。
「颯斗……?」
問うように名前を呼んでも反応はなく、颯斗が流れるような動きで頭を下げるのを目で追うとはっとする。まさか。
「ちょっ……!」
その動きで何をしようとしてるのか理解は出来たけど、まさか颯斗がソレをするとは思えなくて。そのまま動けずにいると下半身が生暖かくて湿った感触に襲われ息を詰めた。
「っ……おいっ!」
慌てて颯斗の頭を押して離そうとするが俺の慌ててぶりに満足したのか俺のをくわえたまま目を合わせてきて、その目が細められる。
それが凄くエロくて、くわえられているモノがドクリと脈を打つのを感じる。
もちろんソレを口に含んでいる颯斗はその反応に気付いて、気を良くしたのか奥までくわえこんできた。
「ぅ、ゲホッ……ゴホッ!」
「バカっ、無理すんなって!」
多分……ってか絶対口でなんかしたことないから加減が分からないのだろう。
案の定、無理にくわえたせいで苦しそうに噎せたのを見て頭に置いたままの手に再び離そうと力を入れる。
しかしやめる気はないとばかりにその手を叩かれた。
こいつ、ヤケクソになってんのか?
普段の颯斗からは想像出来ない荒っぽさに少し戸惑う。
「ん……は、っ……そんな奥まで、くわえなくていーから……。」
顔をしかめながらも口を離す気はないんだと悟って、なるべく優しく言ってやった。
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