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「んっ、ふっ……っ。」
「はぁっ……、っん……。」
颯斗の鼻にかかった声と、俺の吐息、俺の先走りだか颯斗の唾液だかわかんなくなった水音が混ざって、聴覚も犯される。
颯斗のやり方は当然上手くはなかったけど、必死で、けどたどたどしくて、そんな様子が可愛く思えて少しずつだけど高まっていく。
「あっ、……はぁ、ふっ……んっ!」
先端を舌でチロチロ舐められて不覚にも腰が揺れる。
今まで頭を上下に動かして吸ってるだけだったのに、いきなり感じた別の快感に素直に反応してしまった。
俺の反応を見て颯斗は先端を攻める作戦にでたのか、舌で先の方を弄りながら段差の部分を往復する程度に頭を動かす。
根元は片手でしごかれて的確に与えられる刺激に息が上がる。
いくら慣れてないとはいえ、同じものを持つ男だ。たどたどしいながらもどうすればいいか分かってるとこが新鮮で、やっぱ男も悪くねーななんて思った。
「はやと……も、イク、からっ……。」
流石に口の中に出すのは悪いと思って手を伸ばすが、何を勘違いしたのか掴まれて阻止された。
しかも、さっきより動きが強くなって我慢出来なくなってくる。
「っ、はやとっ、出る……っ!」
「……ふ、んんっ!!」
余程舐めることに夢中になっていたのか、驚きに目を見開きぱっと頭を離される。
出してる途中で離すもんだから見事に颯斗の顔にかかった。
「はぁっ、ほら、」
近くにあったティッシュに手を伸ばし数枚抜き取ると丁寧に汚れを拭いてやる。
そこでふと疑問に思った。
なんかこいつさっきっから黙ったままだよな?
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