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俺の背中にも翼さんと同じような刺青が入れてある。
全く同じにしたら流石にキモいと思って色は黒にしたけど、翼さんに憧れて真似をして入れたやつだ。
もちろんそんなことしたなんて言うつもりなかったけど、俺とも翼さんともヤッたことある女が翼さんに告げ口して結局バレた。
そんときはすげーからかわれて、死ぬほど恥ずかしかったのを覚えている。
「ひなたはいつまでたってもかわいーなぁ。」
「かわいくねーっすから!」
頭を乱雑に撫でながら言われて照れ隠しでその手を払う。
そんなこともお見通しなのか、翼さんは笑いながら集団の方に歩いていってしまった。
くそっ、子供扱いしやがって……。
心の中で悪態はつくけど、昔はメンバーの中でも俺とよく仲良くしてくれていたから悪い気はしなかった。
一度頭を振り、気持ちを切り替えてから俺もみんなのとこに向かった。
「ひなた!!無事だったのか!?」
「なんだよそれ?」
集団に向かって声をかけると物凄い勢いで駆け寄ってきたやつがいた。
ANGELの現副総長、涼だ。
「急に連絡つかねーし、ここにもこねーし!どっかに拉致られたんじゃねーかってみんなで心配してたんだぜ!?」
「あー……そっか、わりぃな。でも無事だから安心しろ。」
安心させるように笑って言ってやれば涼はホッと息をついた。
涼を見るといつもセットされている髪は下ろされていて、コンタクトを付けずにきたのか珍しく眼鏡をかけていた。
服装もスウェットのままだったし連絡を受けてからすぐここにきたに違いない。
俺が思っていたよりもみんなに心配かけてたみたいで少し申し訳なく思った。
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