手で淫らと書いて手淫と読む

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「ちょっ、れき……。」  玲輝を見てもさっきから乳首を弄るばっかで下には触ろうとしないし、どうやら触らせてもくれないみたいだ。  声をかけても返事はない。 「も、無理っ……触って……なぁっ。」 「どこを?」  どこって……。 「アソコ、触ってっ。も、我慢できねぇっ……。」 「は、淫乱だな。」  まるで見下すみたいに鼻で笑われた。  淫乱……?  そんなこと言われたことねーけど、気持ちいいこと好きだし俺って淫乱なのか?  いやなんかそれは違う気もするけど。  そんなことを考えていたら先程使いっぱにしてたローションが俺の下半身に垂れた。 「んんっ、……。」  そんな僅かな刺激にすら敏感に反応して腰を揺らす。 「あっ、はぁ……、ん。」  そっと手を添えられゆっくりと上下に動かされた。  待ちに待った刺激は緩い動きでもいつもより強く感じて熱い吐息が漏れる。 「もっと……強く、してっ。」  でもそれだけで満足出来るはずもなく、強請ったら手の動きが速くなった。 「うわ、やばっ……きもちー……っ。」  玲輝の指輪が当たってるけど、ローションのおかげで滑りが良くなっててそれがちょうどいい刺激になってる。  肩を押されて仰向けになると覆いかぶさるように近付いてきて、再び胸を舐められた。 「ん、れき……、イきそうっ……。」  普段ならこんなに早くイかないんだけど、ローションのおかげか、それとも玲輝の指輪のせいか。  もしかしたら焦らされたせいかもしれない。  でももうそんなこと考える余裕もなくなって、もうイくってときに。
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