普通の結婚式にしてたまるもんですかっ。

ほら!ヴィオラ一緒に逃げましょう？

私は、レノファント家の伯爵令状のエーテよ

ついに、明日なのね。

私とヴィオラが公的に結ばれる日

しかし、私達は貴族社会の見栄と裏切りのところで結ばれたくない!本当に結ばれる日は、今日よ!

エーテは、貴族の世界に疲れてしまって、幼き頃から貴族から離れてもいいように魔法を練習し、別空間の家を作り、平民の暮らしや仕事を隠れてこそこそしていたのだ！

今日は決行の日!

でも、エーテは家族が少し気がかりみたいだけどね。

魔法を使って怪盗に変装し、ヴィオラの部屋のベランダに到着した。

コンコン

ドアを叩く音。

「怪盗エーテ参上よ!ヴィオラ、一緒に逃げましょう!」

エーテから差し出された手はもう怪盗の手ではなく僕をこの地上から救ってくれる女神に見えた。

「ああ!」　
と僕は決意を込めてエーテの手を取った。

後は、別空間の家に行くだけだ。
空中に別空間へとつながる円を書きエーテが入ったあと、

さよなら、セージ家のみんな

とヴィオラは言い円の中に入った。

その後、エーテとヴィオラは幸せに暮らしましたとさ。おしまいおしまい。