第12話 明日も明後日も、その次の日もさらにその次の日も晴れるよ

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 三文とも全部同一人物である。 「相変わらずテンション高いなあ」 「何か返信してあげてよ」 「お久しぶりです、お元気そうで何よりです、と」 「やっだ、なんか他人行儀じゃない?」 「僕のキャラでこいつと同じテンションの返信したらおかしいやろ」  向日葵も画面を操作した。アルバムを開き、写真を送信する。この前市役所に提出した婚姻届だ。 「えいっ」 『待って!!!!!!!!』 『お前ら結婚したの!?!?!?!?』 『いつ!?!?!?』 『なぜ俺にすぐ連絡しない!?!?!?!?』 「でかい声でしゃべってるのが聞こえてくるかのようや」 『式呼べよ!!!!!!!』 『俺が新郎友人代表で挨拶してやるからよ!!!!!!』 「いやや……僕の友達こんなんばっかりやと思われたら死んでも死にきれへん……」 「式しねえよ。ご祝儀だけくれ」  今度は椿のほうから頭を寄せてくる。 「でも記念に写真くらいは撮りたいな。写真屋さんの知り合いいはらへん?」  向日葵は嬉しくて泣きそうになるのをこらえた。
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