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高校に入って航くんにピンチを助けてもらったあたしは、入学して2か月後に彼に告白した。
振られる覚悟で告白したのに、あたしの彼氏になってくれて。
いつも優しい航くんに、キュンキュンさせられっぱなしなのです。
「ねえ、航くん」
「なに?羽美ちゃん」
「今日から文化祭のクラス店の話し合いだよね。何に決まるか楽しみだよね」
「うん、そうだね」
「あたしは喫茶店とかがいいなあ。あ、お化け屋敷もいいかも」
「うん、いいね」
航くんと2人の時は基本的にあたしが喋って、航くんが相槌を打つ。
あたしの話を優しく笑って聞いてくれるんだ。
あたしたちが登校する時間は、ほかにも同じ学校の生徒が同じ電車に乗っている。
女子から大人気の航くんと一緒にいるあたしは、女子たちから羨望のまなざしで見られる。
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