1.彼氏は学校の王子様

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「そう言えばそうだよね。小学校3年生くらいの時には、もうお兄ちゃん好きだって言ってたもんね」 「大海先輩を好きになったのはもっと前からだからね!もう幼稚園の頃から好きだったもん」 「そんなに前からだっけ?じゃあ、もう8年くらい片想いしてたってこと?」 「そうなるね」 「それお兄ちゃんに言ってやりなよ。きっと喜ぶから」 「大海先輩が!?デレてくれるかな!?」 本当にお兄ちゃんのことになると、楓はテンションが上がってかわいい。 これだけ好き好きモードを出していれば、ほかの男子はなかなか寄ってこない。 黙っていれば絶対モテるのに、若干引いている男子もクラスに少なからずいるのだ。 「どうかなー。お兄ちゃんがデレてるところなんて、想像できないけど」 お兄ちゃんはどちらかと言うと、クールな感じを気取ってて、あんまり笑わない。
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