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新幹線が目的地に着き、僕は一度実家へ寄って喪服に着替えた。
そして、圭太、裕司と合流した。
「二人とも久しぶり。元気そうだね」
「まあまあかな。お前も元気そうじゃん」
圭太、裕司とは半年ぶりくらいに再会した。二人とも元気そうだった。
僕はそのまま圭太の車に乗り、通夜の会場へと向かった。
「智樹、亡くなったって聞いたけど、何があったの?」
僕の問いに圭太が答えた。
「わからない。事故とだけしか知らない。聞いた話によると、頭を強く打ったらしい」
「そうなんだ……」
「あのさ、言いにくいんだけど……智樹が亡くなったって実感が湧かないんだよね。喪服を着て、こんな感じだけど、まだ何が何だかわかってないというか……。二人はどうなの?」
「俺もそんな感じだ。よくわかってない。裕司は?」
「俺も同じ、急すぎて……。でも、なんとなく違和感はある。俺ら三人が揃った時は智樹も一緒にいることが多かったから、この車に智樹が乗っていないのが変な感じ」
「そうだよね」
久しぶりの再会だというのに空気が重たいまま会場に着いた。
入口の自動ドアが開くと、ドアの右の方で智樹の両親が参列者に挨拶をしていた。
「この度はご愁傷様です」
「あら、三人とも久しぶりね。しばらく見ないうちに大きくなって……」
智樹の母親の目元には隈ができており、酷く疲れている様子だった。
「三人とも、智樹のためにありがとうね。きっと智樹も喜ぶわ」
僕らはその後、焼香をあげにいった。
その時、智樹の遺影が目に入った。
高校の頃の写真が使われており、写真の中の智樹は満面の笑みを浮かべている。
智樹の遺影を見て、現実のことなのだと認識してきた。
本当に死んでしまったんだな……もう、お前とは会えないのか。
ウイルスの影響で通夜は簡易的なものだった。
焼香の後は、受付で香典を渡し、智樹の両親に挨拶をしてから帰宅した。
普段なら集まった後に皆でご飯とかに行っていたのだろうな――そう思うと胸が苦しくなった。
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