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「なっちゃん、ママがはずしてあげるから、そんなに乱暴にしないで!せっかくの髪型が乱れちゃう!」
その時!
ピキッという音と同時にお面が半分に割れた。
「おやおや、大事なお面が割れちゃったね。」
なぜか微笑んでいるおじいさんの声を聞くと同時に、俺はあまりの痛みに気を失った。
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ピロリロリン、ピロリロリン、・・・・・。
さっきから記憶のどこかで、スマホの読み出し音が何回も鳴っている。
俺は無造作に手を差し伸べて、音のあたりにあるスマホを手に取った。
「あなた!今どこにいるの?早くお祭りに来てよ!」
真由美の声がする。
俺は慌てて飛び起きた。
そこは俺の寝室だった。
戻れた!?
あれは夢だったのか!
「わかった!すぐ行く!今どこにいる?」
「歩き疲れたから、お面やさんの前の焼きそばやさんに入っているわ。」
俺は一目散で走りだした。
神社の鳥居が見えてくる。
確か一番奥に・・・
果たしてそこには、焼きそばやさんがあった。
その向かいでは、おじいさんがお面を片付けているところだった。
息を切らして走ってきた俺に、おじいさんはにこやかに話かけてきた。
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