1/1
前へ
/4ページ
次へ

 又八の家に着いた。母親からなんだろうか?布1枚でいかにも胸が見えてしまいそうな服の老婆のような人が来た。 「又八…。どこに行ってたんだ?3日も帰って来ねえで」  老婆は泣きそうだ。だが、なぜ泣いてるのか俺には不明だった。俺は又八じゃないからだ。 「又八…夫さんも亡くして、お前もって思ってたんだよ…」  俺は何も言えなかった。と言うより睡魔が凄まじく眠りについてしまった。  ────そして、翌朝 「あんちゃん。あんちゃん」  俺はその声に目を覚ました。んんっ?俺は目覚ましを取ろうとしたがない。 「美奈子、目覚ましないんだけど」  そう言うと、また声がする。聞いた事のない子供の声だ。 「あんちゃん。美奈子って何?目覚ましっての何?」  俺はふと考えた。───えっ?  そして俺は飛び起きた。 「えっ、えっ、ぇぇぇえ」  すると子供達もびっくりしながら俺を見ながら話してきたのだ。 「あんちゃん、どうしたの?」  俺は状況を受け止められずに居た。そしてしばらく経って昨日の事を思いだした。 「夢じゃなかったのかぁ」  俺は絶句した。子供達は不思議そうにこちらを見ているのである。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加