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又八
怯える俺に火の玉と人の声は近づいてくる。案外、死を覚悟して自殺行為をした人でも怖い物だった。
そして俺は目をつぶった。あまりの恐怖からか何も見たくなかった。
すると何かが俺に話しかけてきた。
「おめえ、又八じゃねえか?こんな所で何してんだ?「「山に行くって言って、帰ってこねぇ」」っておっかさん心配してぞ」
んっ!?又八?誰の事だ?俺は不思議そうに彼を見た。そこには薪に火を付けた、時代遅れの格好をしたおっさんが立っている。
とりあえず俺はそのおっさんに聞いてみることにした。又八の事を。
「すみません。又八ってのは?」と聞くと。
「おめえなに言ってんだ。獣にでもやられて頭おかしくなったんじゃねえのか?」と不思議そうに言われた。
「又八とは私ですよね?ハハッ」と半信半疑ながらもう一度聞いて見る事に。
「お前ほんとに大丈夫かぁ?自分の事忘れちまうなんて」どうやらこの変なおっさんが言う又八は私の事らしい。
そして私は又八の家に連れていかれる?帰るのであった。
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