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いつもより早く目が覚めた。
まだ空が白み始めたばかりだ。だがもう眠くない。
どうやら、眠気が消えてしまったようだ。
空腹も、眠気も満たされ、これで世界は救われたはずだった。しかし。
数日の内に、人類は滅亡した。
いったい、何があったのか?
「空腹」という敵も、「睡魔」という敵も倒したはずだった。
人類の敵は去り、平和な世界が訪れるはずではなかったのか……。
だが平和は来なかった。
人々は、次々と自殺してしまったのだ。
止める手立てはなかった。ただ次から次へと。
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