人類の敵
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人類が死に絶え、誰もいない世界で、博士は一人呆然と立ち尽くしていた。 「何がいけなかったのだろう」 もう、博士にできることはなかった。 何を研究しても、何を発明しても、手遅れだ。 救うべき人類はもういない。 生きる意味を失った博士は、自らも命を断つ事にした。 「ああそうか」 最期の刹那、博士はある気づきを得た。 「何て事だ。人類の最大の敵とは、『ヒマ』だったのか」 了
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