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女神襲来
(ん? おいおい。何で俺の前に女神がやってくるんだよ。呼んでないし、用もないぞ)
「はい、こんばんは」
寝ようとしていたら、目の前に女神が現れた。
(「こんばんは」じゃねえよ。何でこんな時間に来るんだよ)
「あら、ビックリして声も出ないの? 佐藤天色くん。まあ、砂糖は甘いわよね」
「まあ、そうだな」
「あら、私にタメ口? まあ、私が誰だか分からないだろうし、テンパってるのよね。許してあげる。それにしても、ふざけた名前をつけたものね」
「お前、俺のネーミングセンスを馬鹿にしてるのか?」
「俺のネーミングセンスって、名付けたのは、君の親だよね」
(俺がつけたんだよ)と思う佐藤天色。
「人の名前を馬鹿にするような女神に用はない。帰れ」
「ほっほーう。私が女神って、良く分かったわね。まあ、どこからどう見ても超絶凄い女神にしか見えないわよね、ねえ」
(知るかよ。お前のほうこそ、俺が誰か知ってるのか? まあ、知らんだろうけど)
「知らん、早く帰れ。お前、不法侵入だぞ」
「……君ね、いい加減にしなさいよ。死にたいの?」
(俺は死なねえよ。どうやって宇宙創造主の俺を殺すつもりだ、お前は)
「22時だ」
「え?」
「俺は寝るからな。早く帰れよ」
「は?」
「忠告しておく」
「え?」
「寝ている俺を起こそうと女神の力とか使うなよ」
「へ?」
布団に潜り込み目を閉じる佐藤天色。
「ちょ、ちょっと待ちなさい」
「……」
「……佐藤天色!」
「……」
「佐藤天色! 起きろ!」
「……」
「……第1級序列3位のすっごい女神である私を本気で怒らせたわね……起きろ〜! こら〜! ギャー!!」
バタン
女神の力を使って、小さな雷を佐藤天色に落とそうとした女神のカリーナ。
ものすごい雷を脳天に受けて、第1級序列3位女神のカリーナは気絶したのだった。
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