1・アンラッキーな日?

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 ここまで完璧な造形のイケメンにお目にかかったのは生まれてはじめて。  おかげで朝から目の保養ができた。  今日はツイてないと思ってたけど、案外ツイてるのかもしれない。   *** 「おはようございまーす」  オフィスにすべりこんだのは始業時刻ぎりぎり。  良かった。間にあった。  あれ、なんか注目を集めてる。  遅刻したわけでもないのに。  いや、違う。  みんなの視線はわたしの頭を通り越して後方へ。  なんだろうと思い、振りかえると、さっきのイケメン氏がなぜかすぐ後ろに立っていた。  あれ、取引先の人だったのかな?  「やあ、待ってたよ。宮沢くん。こっちへ来てくれ」と部長が声をかけた。  「例のプロジェクトの助っ人として、今日付けで本社から出向してきた宮沢ジュリアーノくんだ。時限付だがプロジェクト・マネージャーとして在籍してもらうから」  ってことは、取引先どころか上司じゃない!  つまり、これから毎日、この麗しい姿を拝めるってこと⁈  
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