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「可愛いよ、俺のひより……」
立ち上がると、彼はわたしの膝に腕を回し、抱きあげた。
「きゃっ」
突然、身体が宙に浮き、その頼りなさに驚き、わたしは彼の首に手を回した。
「お、重たくないですか?」
「ぜんぜん」
彼は口づけを繰りかえしながら、足で乱暴に寝室の扉を開け、わたしをそっとベッドに横たえた。
「ひより……」
彼の手が、わたしのサマーセーターの裾にかかり、忙しなくたくしあげ、衣服を乱されてゆく。
「マネージャー……」
彼は片肘ついて微笑み、わたしの唇に人差し指を当てた。
「こら、マネージャーじゃないだろ」
そうして、また、唇を貪られる。
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