9・the Very Merry Birthday

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「可愛いよ、俺のひより……」  立ち上がると、彼はわたしの膝に腕を回し、抱きあげた。 「きゃっ」  突然、身体が宙に浮き、その頼りなさに驚き、わたしは彼の首に手を回した。 「お、重たくないですか?」 「ぜんぜん」  彼は口づけを繰りかえしながら、足で乱暴に寝室の扉を開け、わたしをそっとベッドに横たえた。 「ひより……」  彼の手が、わたしのサマーセーターの裾にかかり、忙しなくたくしあげ、衣服を乱されてゆく。 「マネージャー……」 彼は片肘ついて微笑み、わたしの唇に人差し指を当てた。 「こら、マネージャーじゃないだろ」 そうして、また、唇を貪られる。  
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