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散々、わたしの唇を蹂躙したあと、彼の唇は、首筋から鎖骨へと下りていく。
「ひよりと愛し合いたい。いいね」
見つめながら、彼が問う。
明るいブラウンの瞳がわたしを射すくめる。
「はい。わたしも……同じ気持ちです」
消え入りそうな声で言ったわたしの返事に、彼は感極まったような表情を浮かべた。
そして、わたしの頬にそっと触れると囁いた。
「天にも登る心地だよ」
それから彼は、優しい、けれど熱のこもったキスを繰り返した。
口づけされるたびに、わたしは、もう何も考えられなくなっていった。
敏感になった身体のあちこちに彼の唇や指が触れるたび、はしたなく声をあげそうになって、唇を噛んだ。
その様子に気づいた彼は、「声を聞かせて」と彼が耳元で囁いた。
その言葉でタガが外れたわたしは、それからはもう喘ぐ声を抑えられなくなってしまった。
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