勘違いから始まる出会い

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美容師の彼が俺に何の話があるのだろう…? 「この先にバーがあるんですけど、飲みながら話しませんか?」 「まあ、良いけど…オシャレな事するなら、女の子を誘えば良かったんじゃないのか?」 「言ったじゃないですか?御影さんと話したかったって…」 変わってるな…そう思いながらも彼について行き、オシャレなバーに足を運んだ。 カウンターに座り、カクテルを注文する。 「で、話って何?俺と君とだと共通の話題なんて無さそうだけど…」 「実は初めて来店された時、御影さんが凄くやつれた顔をされてて、何かあったんじゃないのか?って気になっちゃって…あの時声を掛けてなかったら御影さんが居なくなっちゃいそうな気がしたんで…」 「別に何も無いよ…ただ、仕事とプライベートでズタボロになってただけだよ」 「そうなんですか?何かあったのなら、俺に話して下さい。話したら少しは楽になると思いますよ」 「そう?ただの愚痴になっちゃうけど付き合ってくれるか?」 「はい。何でも話して下さい」
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