勘違いから始まる出会い

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ーーーーーーー 「…でさ、この前その子の机の上に会議で使う大事な資料を置いといたの。そしたらその子要らない書類と一緒にシュレッダーにかけちゃったんだよ!分かりやすいようにファイルに入れて置いてあったのにだよ!?有り得なくない!」 「そうですね」 「しかもこの前彼女にフラれてよ…彼女って『私と仕事』ってタイプでさ…彼女の事は大事だよ?でも生活していく上では仕事も大事になってくるじゃん?必然的に仕事が優先順位上になってしまうのは仕方ないんだよな…」 …だいぶ酔っ払って梶くんに愚痴を言いまくってしまった… 仕事の事、後輩の事、彼女の事… 梶くんは美容師という仕事柄、接客業をしているからか、非常に聞き上手でこちらも話しやすい。 だから、酒を飲みまくって愚痴を沢山吐いてしまったのだが… 「俺なら、御影さんに辛い思いはさせないかな…」 「えっ?」 「御影さんが仕事で疲れたら癒してあげて、楽しく暮らせるように支えていくけどな」 「ははっ、それは頼もしいなぁ…」
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