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目覚め②
気持ち、い、かった……。
すーすー、と寝息を立てる愛しのお兄様。
あぁ、幸せすぎた……けど、お兄様のことだから、起きた途端に逃げられちゃいそう。
それだけはダメだよ?お兄様。
お兄様のお願いでも、それだけは、許さないからね??
うふふ、昨日は可愛かったなぁ、、。
「お兄様。」
ちゅ、と軽くリップキス。あぁダメ、止まんない。
布団を軽く払って、お兄様の上に乗りあげる。ふふ、かんわいぃ〜っ。
中を綺麗にしたあと、服なんて着せなかったからね。
お兄様の逞しくって綺麗な僕好みの体が全部見えてるよ。
しばしうっとりと眺めた後、リップキスを再開。
お兄様早く起きないかなぁっ。
「ん……」
「ぁ、起きたっ?」
ぱち、と目を開いたお兄様。
んん?
なんで僕のこと微動だにせずずっと見てるの??
「ど、……だった。」
「ん〜、?ごめんねお兄様。
もう一回言って?」
なんか最近、お兄様の言いたいことが分からないの、ちょっと悔しいな。
お兄様を王位から引き剥がすのに必死すぎたかも。これからはちゃんとコミュニケーション取らなくっちゃ。
「だ、から。どうだった、って。」
「へ?何が?」
う〜ん、、もう、これだよこれ!僕としたことが、お兄様の言いたいことが分からないなんて!もー!精進あるのみ!!
「だから、抱いた、だろ、、」
「は、ぇ、……〜〜っっ‼︎‼︎」
理性が飛ぶかと。思った。
それって、僕もちゃんと気持ちよかった?って、聞いてくれてるんだよねっ?
自信なさそうにおずおずと見上げてくるの、可愛すぎるよ??ちょっと顔赤いのも無理。
お兄様可愛い。ほんと天使っ
「お兄様。」
引き寄せてぎゅっとして、耳元できっと、これ以上ないくらい甘ったるい声を出した。
「ふふ。一番満たされたセックスだったよ?お兄様。」
あぁ、何してるの僕っっ!なんて遊び人なワードセンス……
お兄様、引いてないかな、、?
すると、僕の胸元を、お兄様が引っ掻いた。
「お兄様?」
「なら……これからは、、俺を抱けばいい」
「え?、?!ほんと?!」
「ただし!!娼館にはもう行くな。」
「うんっ、うんうんっ!お兄様と出来るのにわざわざ娼館なんて行かないよ。約束だね。」
「なら、いい。」
え、え、これ、これって、合法的にお兄様をどろどろに甘やかせるチャンスではっ?!?!
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手放したく、なかった。
お前が居なくなったら、きっと俺は。
だから。
「抱いて、くれ。」
そう言った。兄弟なのに。
腹違いでも、俺たちは兄弟だ。
本当に、心の弱い兄で、ごめん。
お願いだ、俺を必要としてくれ。求めるなら、俺にしてくれ。俺には何もないから、求められれば、全部あげられるから。
俺の前で、他の誰かを求めるのは、やめてくれ。
お前には、どこまで見透かされているんだろうか。
なんていうか、重すぎる自覚はある。お前が、すげぇブラコンに育ってたから、王族としての縛りもない今、すげぇ我儘になっている。
重かったら、捨ててくれていい。
はは、本当に、王族失格だ。本当は、次期国王はすぐにでも戻って国を立て直さなきゃいけないとわかっている。
けれど、俺は、あの国が嫌いで。
俺は、許される限り、お前と居たいから。
どうしようもないお兄様で、ごめんな。
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