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どこから聞き付けたのか、その本を二人からのプレゼントにしようと言ったのはロックレイだった。
「嫌に決まってるでしょ」
「ケチ臭いこと言うなよ。俺たち二人から贈るほうがリジーも喜ぶって」
いつもの冗談かと思ったが、その割にしつこく食い下がってくるロックレイには違和感を覚えた。しかし違和感があろうがなかろうが、これだけは譲るわけにはいかない。結局何度か押し問答をして最終的にはロックレイが黙ったので、大人しく引き下がったものだと思っていた。
しかし後日、ラレイルはその考えが甘かったことを知る。
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