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移りゆく季節…
大学院を終えた昌磨が就職…
東京へ転居…
二十六歳で長女を出産。
「どっちがママか
解ってるかしら?」
添い寝はいつもマリン。
初めて立った娘の隣にもマリン。
一緒に駆けていたマリン。
その彼女は…
私が三十を迎える手前で
長男を産んだ朝、
・・・・・・・旅立った。
私を守るようにそばにいてくれた
マリンを亡くした空虚は
育児で埋められていく…
そんなことも見透かしていたような
愛犬の遺骨とともに
故郷の大阪へ戻ったのは
それから八年のちだった。
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