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「ホンマに大丈夫か?
あんまりなら高校のそばに
部屋を借りても…」
親身になってくれる祖谷昌磨、
高校入学時からの交際相手がいた。
地元で電気屋を営む昌磨の
両親も気にかけてくれ、
「もう嫁に来たらどうや?」
そんな冗談話も…。
周りの親切なしに
あの半年は過ごせなかっただろう。
母娘に遠慮してか…
最小限の用以外に
離れにはきてくれない
リビングで晩酌をする父親。
小気味良さそうに私を
ニタニタ見る母娘…。
虫酸の走る思いで
高校を卒業して
大学入学と同時に家を出る日を
待ち望んでいた。が…
それが早まる事件が…
ひとつ、ふたつと起こり始めた。
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