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そのままのポタージュも美味しいだろうけれど、裏ごしするとちょっと高級な感じになるかもしれない。
「わかりました!」
僕が二つ返事で引き受けると、アインさんはにっこり笑う。
「有り難う。それじゃ私はシチューに取りかかろうかな」
「せわしないですね」
「なんたって、ハロウィーン・キャンペーン初日だからね。……せっかくベリンダの協力のおかげでトラブルも解消できたんだ。頑張らなきゃ」
アインさんの言うとおりだ。一時はもう駄目かと思ったけれど……。あっという間に解決してしまった、アインさんもベリンダさんも、凄い。そして今、僕たちが集中して料理に専念できるのも、ベリンダさんの連れてきた使い魔――ジャックランタン達のおかげだ。
お手伝いのジャックランタン達は僕たちの代わりにホールの掃除を受け持ってくれている。昼間は目立つけど、夜はディナータイムの仮装ホールスタッフとして頑張ってくれるらしい。このイベントにぴったりのスタッフで頼もしいし、仮装といっておけば多分みんな驚かないだろう。
あとは僕たちが頑張って料理を仕上げるだけだ。僕は腕まくりをすると気合いを入れ直す。
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