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「大丈夫だよ、ワインゼリーはそこまで甘くないからね」
カロリーを気にするベリンダさんにアインさんは微笑む。「そう? じゃ遠慮無く頂くわね」
アインさんの言葉に安心したのか、ベリンダさんは上品ながらもぺろりと料理を平らげてしまった。
「彼女、魔法で今の姿になっているんですよ。だから実はいくら食べても見た目は変わらないんですけれどね」
こっそりとジェドさんが僕に耳打ちしてくれたのだけれど、ベリンダさんにその声が聞こえなくて良かったと心底思う。
(もし聞こえたら凄く怒るだろうな……)
「あー、今日は凄く楽しかったし美味しかったわ! キャンペーン期間中にまた食べに来るわね!」
ひとしきり料理を堪能した後で満足げにベリンダさんは元の国へと帰っていった。勿論、閉店時間の後。人気の無いタイミングを見計らって、魔方陣から。
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