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「まだや! 今日の格好はただの気分や!」
アインさんの質問に間髪入れず即答するエミリオさん。これまた予想通りといえば予想通り。隣にいるアインさんから乾いた笑いが漏れたのは言うまでもない。
◇ ◇ ◇ ◇
「さっきおもての方が騒がしかったね」
エミリオさん達と別れ、僕達が店内に戻るとヴィクターが真っ先に走り寄って来た。
「うん、エミリオさんが狼ルックでやってきたものだから」
「え、ハロウィーンってあと二週間後だよね!? 早くない!?」
やっぱりヴィクターも僕と同じ意見だった。早いお店は夏が終わるとすぐにハロウィーンの品物を売り出したりするけれど……。
パン屋と洋食屋がハロウィーンのイベントごとをするには少し早すぎるかもしれない。
二週間はぎりぎり無くはないけれど……。
「去年さぁ~。僕、人造人間の仮装してホールスタッフやったんだけど、誰も何の仮装なのか気づいて貰えなかったんだよね!? アインさんとジェドは一目瞭然だったのにだよ!?」
「ははは……」
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