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全戦国大名から狙われた男 【国殺し】
静神流
それは、戦国時代 武田信玄のもとに仕えた最強の武将、天塚然斎によって作られた剣術。信玄の風林火山の教えをもとに、自然に溶け込み、自然と一体化することで、自然の持つ力を剣術で活かし表現するという理論だ。
風のように素早く 山や林のように溶け込み 海のように飲み込み
火のように攻撃的に
簡単に言えば、自身が自然や周りの環境になりきり、剣術でその自然の力を表現、発揮するということだ。
炎のような攻撃力で 津波のような斬撃を
神がかりのような技術と威力を持つこの剣術は戦国の世では、栄華を誇り、他の武将を恐怖に貶めた。
創始者の天塚然斎は武田家が滅んでも、信長や秀吉にその剣の才を変われ、多くの戦場で活躍した。多くの豪傑を討ち取った然斎はまさに戦国の世を裏で終わらせようとした英雄だった。
この物語は、そんな初代天塚然斎からこの神がかりのような剣術【静神流】を伝授され、激しき戦国の世を駆け抜けたもう1人の「戦国の世を終わらせた人物」の話である。
その人物は、戦場で華々しい武功を上げた栄華極めし天塚然斎とは違い、
闇で血にまみれ、歴史からも消された存在である。
全戦国大名から恐れられ、狙われる【国殺し】と呼ばれた暗殺者がその人の名だ・・・
【～作者から～】
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