信長を殺せ! 血にまみれた清洲城・・・・

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信長を殺せ! 血にまみれた清洲城・・・・

【国殺し】「織田信長殿、お命頂戴しに参った!いざ尋常に勝負せよ!」 光秀「信長様を守れー!奴を一歩たりとも信長様に近づけるな!」 うおおおおおおー!  【国殺し】は、襲い掛かってくる織田軍を目にも止まらぬ剣裁きで、斬り裂きながら 信長がいる決闘場の最上段へ近づいていく。 無表情で、なめらかに、軽やかに、まるで単純作業をするかのように次々と 殺していく。 甲冑をつけた織田軍の武将たちの身体を甲冑ごと綺麗に真っ二つにしたり・・・・ 首、腕、足を巻き寿司のような綺麗な断面で斬ってみせた・・・ 信長「ひ、ひえええええ!」 信長は、鬼神のような速さで兵士を殺しながら自分を狙って向かってくる【国殺し】 の迫力に腰を抜かす。 藤吉郎「う、上様!」 光秀「ここにいては危ない!と、とりあえず軍が奴を足止めしてる間に清洲城に一旦引き上げましょう・・・」 藤吉郎「し、しかし奴は一国にいる全ての人間を殺してしまうほど強いと聞く。現に今、我が軍が襲い掛かっても全く恐れをなさず次々に斬り倒している・・・すぐに清洲から出国したほうがいいのでは。」 光秀「私に1つ考えがあります・・・とりあえず上様を清洲城へお連れしましょう。」 光秀と藤吉郎は、腰を抜かした信長を連れて歩きながら清洲城へと歩き始める。 ドス!ザン!ブシャアアアア!!! それから、しばらくして決闘場に立っている者は【国殺し】以外誰もいなくなった・・・ 清洲の織田軍数百名は、誰一人生き残らず【国殺し】たった1人の前に壊滅したのだった・・・・ 国殺し「信長公は清洲城へ逃げたか・・・」 国殺しは信長を追って、目にも止まらぬ速さで清洲城へと走る・・・ 清洲城の水堀や塀、高い柵を驚異的な身体能力で飛び越え本城へと向かう・・・ 城内の庭まで来たところで、国殺しの前に手裏剣が飛んできた・・・ そして木や塀の影から、黒い装束の忍びたちが現れ、国殺しに近づいてきた・・・・ 国殺し「饗談衆か・・・・・」 饗談衆とは信長に仕えた忍びの集団である。 主に他の戦国大名の情報や国内に裏切り者がいないか諜報活動をしていたスパイ集団である・・・ 国殺し「お前たちも、戦闘者なら自分と相手との実力の差ぐらいわかるだろう・・・死にたくないならそこをどけ・・・」 饗談衆「・・・・・・・・・・・・・・」 饗談衆は終始、無言のままだ・・・・とてつもなく異様で不気味である。 国殺し「!」 庭の岩陰から、信長の家来の滝川一益が現れた・・・・ 滝川一益「この者たちはわしの言うことしか聞かないぞ・・・」 滝川一益は信長に、暗殺の腕前・鉄砲の製造と射撃の腕前をかわれて 忍びから侍になった男である。 元は甲賀忍者の一族だったとか・・・ 饗談衆はその滝川が、捨て子・孤児・みなし子を拾って育て上げた忍び集団である。 国殺し「なるほど・・元忍びであった滝川一族が育て上げた傭兵集団というわけか・・・」 滝川「奴を殺せ!」 滝川の一声により、忍びたちが一斉に国殺しに襲い掛かる。 もちろん、身軽で奇襲が得意な忍びたちも国殺しの暗殺術の前にはなすすべもない・・・ 国殺し「静神流・奥義 【移天 風天 火天 水天 雷天】 ! 」 静神流【移天 風天 火天 水天 雷天】とは、移天という激しい高速移動を繰り返し 風・火・水・雷のような自然現象の恐ろしさと、なすすべもない強さを剣術で表現した高速大技である。 忍びたちは、あまりの技の速さとキレに、ドンドン血を噴射して倒れてゆく まるで風が起き、火が燃え上がり、水に飲み込まれ、雷に打たれたかのように みんな死んでゆく・・やられてゆく・・・ 滝川「光秀殿に奴の足止めを頼まれたが、どこまで持つか・・・・これ以上は無理かもしれん・・・」 滝川も、国殺しの予想外の強さに顔が青くなった・・・・ 滝川「一旦退却だ!引き上げるぞ!」 滝川の号令で、饗談衆は一斉に国殺しから離れ逃げていった・・・・ 国殺し「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 彼にとっては、動く者は全て殺す対象・・・・ 本城内に入った国殺しは、天守閣にいるであろう信長を追って走りながら 次々に城内の侍、小姓、使用人たちを斬り裂いていく。 たまに天井から突然、忍びも出てきたがまるでハエをたたくように殺してしまう・・・ そして、逃げる女中や女の家来にも容赦はなかった・・・ なぜなら彼にとっては、動く者は全て殺す対象だから・・・・・ この間、国殺しは1つの傷も追ってなかった・・・・ ただ、殺した人間の血がかかっているだけだった・・・・ 血にまみれフラフラと動く奴の姿はまるで、幽霊のようだった・・・ 階が一段上がるたび、清洲城に死体が増えていく・・・・・ 血の海となった清洲城・・・・・ そして、ついに天守閣に着いた・・・・ 天守閣の大広間に、信長がポツンと1人・・・・・ 信長「待っていたぞ・・・国殺しよ・・・・」 信長は白い着物に、刀1つを手に持ち臨戦態勢で【国殺し】を待っていた・・・ 信長 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 国殺し「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
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