③応援しますっ!!

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笑心がビシッと背筋を伸ばして宣言してくれた。 もうはっきりムカつくって言っちゃってたけど、うれしい、すごく。うん。嬉しい。 「っ、おねがい申すっ!」 私もちゃんと背筋を伸ばして返事をする。 笑心は向日葵のように真っ直ぐ笑って、その頬にすーっと残りの涙が流れていった。 応援されるのって嬉しい。 ちょっと照れくさいけど。やっぱり少し恥ずかしいけど。 笑心という大きな声援があると思うと心強くて頑張れるよ。 私、頑張るね。 一真くんにもう一度かわいいって言ってもらえるように!……言ってもらえる……よう、に、……ん? __『……守ろうとしてくれる女子、 俺は可愛いと思うけど』 『………かわいいよ』 ん?は? ドタバタしてて余韻に浸る時間がなかったからだけれども。 私かわいいって言われましたよね?? 何回か言われましたよね??? いわれた?!アハ言われたーー!? ぎぃやァァァァ ……え、じゃぁこれ達成? 一真くんにもう一度かわいいって言われたいってこれ……叶っちゃった〜〜〜〜っ? 「師匠!師匠!たまには笑心の名前も呼んでくださいね!」 「たまにっていうか、毎日呼んでくださいね!」 「銀髪チャラチャラやろうよりも呼んでくださいね!ししょーっ?だぁーーいすきっ!」 周りでうんうんと頷く二年四組の皆に拍手されながら、私と笑心にハッピーエンドの幕が下りる。 またここから新しい章の始まりだ。
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