1.運命の出会いとスローガン!

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高校1年生――春 「…な、あいつ見ろよ、めっちゃださい」 「ふはっ…まじだ」 クスクスイヤぁな笑い声。 ださいとかやばいとか、きっといい意味じゃない言葉がたくさん。 そしてそれはきっと、私に向けられたものだって知ってる。自分でも分かってる。 髪なんてずっと切ってないから傷んでてピョンピョン跳ねてるし、前髪で両目が隠れてオバケみたいで、すごく目が悪いからメガネが分厚くなって目が小さく見えるし、ずっと俯いてるから姿勢悪いし、とにかくお世辞にも可愛いとは言えない見た目だって。 分かってるけど、これが私なんだから仕方ないじゃん。 そうやって蓋をして、スカートをぎゅっと握りしめて耐えて、耐えて、今までやってきたから。 私はもうそういう運命なんだって、 思っていたのに―― 「なぁ、うっせーんだけど」
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