1. 好きだった

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ーーーーー 梓「はっ、入ってしまった…!」 ここで直樹は一人暮らしするのかぁ…。 あたしは直樹にバレないように、部屋の中をキョロキョロ見渡した。 まだ荷物を片付け終わっていないみたいで、隅には段ボール箱がいくつか並んでいる。 沙恵「はいこれ、引越し祝いのケーキ。」 沙恵ちゃんが机の上に箱を置いた。 直樹「おう、ありがと。」 沙恵「…じゃ、あたし帰るね。」 梓・直樹「ええっ…!?」 あたしと直樹の声が重なった。 沙恵「だってもう17時じゃん? ダーリンが帰ってくる前にご飯の用意しなきゃ!」 …ダーリン??? 沙恵「あっ!梓ちゃんは残りなね!久しぶりの再会で積もる話もあるだろうし!」 …え、え、え!? どういうこと!?
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