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これは作者である私の話だ。
私は物語を書く最中、その登場人物たちに話を聞きながら書いている。
そして物語が終わるとその『物語の部屋』を回って、その出演した彼らに労いの言葉を掛けることをしていた。
今日はまず、『籠の鳥…』ネオとリングのいる部屋を訪れていた。
「…あとは、ネオとリングのところは見直しを少しずつしながらの連載を続ける感じだね。もうすぐ終わるよ、お疲れ様!」
私が報告すると、ネオとリングは笑顔でお礼を言ってくれる。
「ありがとう!」
『長い旅になりましたね。お疲れ様でした』
人間とアンドロイドのふたり組、ネオとリングはとても嬉しそうだ。
「うん、あとちょっと…本当にありがとう!他のみんなにも伝えておいて?」
笑顔のふたりに頭を下げ、私は次に向かう。
次はウサギと小さな子のいる部屋。
「『ウサギと秋の実』終わったよ。短いからね…あとは見直しだけ!そうしたら投稿になるよ。ふたりの冬編はどうするか決めてないけど…」
私の報告に、ウサギはニコッと笑って応える。
「秋編お疲れ様。でも私たちの旅はまだまだ続くわ。書かれていなくても」
ウサギがそう言うと、小さな子も笑って何度も頷く。
「そうだね〜…冬にふたりは出会ったんだから、冬編まで書いたほうがいい?」
私が恐る恐るそう尋ねると、ふたりは笑顔で頷いた。
「そうだよね…考えてみるよ。ふたりのところは一話完結だもんね…」
私は苦笑いで頭を下げると部屋をあとにした。
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