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セスはぷりぷりしながら自分の部屋に戻った。
いつもの慣れ親しんだ部屋のはずなのになんだか気恥ずかしい。
あのベッドで、、、あのソファで、、バスルームで、、、、思い出すとキュンと下半身が締まる気がした。
「もーなんなのよ、、、」
あんなに一緒に居たのに、、やっと帰ってきたのに、、、やっと会えたのに、、。
いつも自分勝手なんだから。
コンコンとノックが鳴りセスは慌てて起き上がり「アル?」っと聞いた。
「セレスティア、、私だよ。パパだよ。」
「パパ??」
ガチャリと開けた扉の先には国王であるパパが立っていた。
「セス!おかえり!ハネムーンはどうだった?」
「楽しかったわ!初めて海を見たわ!船にも乗ったの!釣りもしたわ!!凄く楽しかった!」
「そうか、、そうか、、セスはずっとアルが好きだったからね。パパもセスが好きな人と結婚出来て嬉しいよ。」
「パパ、、、その話はアルには内緒!!」
「どうしてだい?」
「だって恥ずかしいもん、、」
いや、、、結局ラブラブじゃねぇ〜か!と突っ込んだのは作者だけではないはずだ。
「それよりパパ、、急にどうしたの?」
「セス、、お前ももう立派な妻になった。
本来ならアルテミスの家に嫁ぎ繁栄をもたらすのがセスの役割だ、、ただ、、お前は選ばれた人間だ。魔王がいなくなってもまたいつ狙われてしまうか分からない。アルの父親とも話してやはり2人はこの城で暮らしてもらおうと思っているんだ。いいかい?」
そう。セスは100年に1人だけ生まれると言う
銀髪を持つ人間。普段身につけているベールは
魔族に姿が見えない様に呪いがかけられている。セスの部屋にも、城にも強い強い呪いがかけられている。
「うん。大丈夫。アルが大丈夫なら、、私はずっとここにいるよ!」
「すまないね、、この国にとってアルの力も必要で、、アルをずっとセスの側に置いておく事も難しい、、」
「うん。わかってるよ、!」
「アルもセスもまだ若い。これからどうするのかはゆっくり決めていこう。」
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