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マリーが笑いながらそう言うとセスは子供の様に話し始める。
マリーは手際よく機械では行き届かない場所を清掃しながら話を聞いてあげていた。
「アルが何考えてるのか分からなくて、、、」
「はぁ?そう思ってるのはセスだけよ!何言ってるの?」
「だって、、結婚したのに、、、そー言うこと以外は全然今までと何の変わりもないし、、、」
「はぁぁぁ、、、」
マリーは深くため息をついて呆れた顔をした。
「あのね?セス!この辺に住んでた奴らはみんな子供の頃から一緒でしょ?結婚したからっていきなり夫婦になれるわけ無いじゃないの!今までだって家族みたいに育ったのにいきなり絵に描いたような夫婦になれるとでも思ってるの?そんな悩みセスだけじゃないわ?」
「それは、、、」
セスは困った顔でマリーを見つめた。
「何が不満なの?どうしたいの?」
「、、、アルに、、好きって言われたい、、」
マリーは開いたままの口を閉じる事を忘れてしまうほど呆れた顔をしていた。
「はぁぁぁ、、仕方ないわね、、手っ取り早くその願い叶える方法教えてあげるから後でツラかしな!!」
「本当??マリーありがとう!!大好き!」
「ほら!朝食の時間よ!さっさと食べてアルの姿でも見に行きなさい!」
「うん!ありがとう!行ってくるね!!」
セスは笑顔でバタバタと部屋を出て行った。
マリーは閉じた扉を無表情で見つめていた。
が、、、?
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ、、、セス、、、可愛いわぁ、、、たまんない」
マリーはセスがいなくなったのを確認するとゆっるゆるの顔になってそう叫んだ。
何を隠そう百戦錬磨のマリーの大本命はセレスティアなのだ。
セスを抱けないストレスを他の雄で満たすのが
マリーの日常。
もちろんセスは全く気付いてないが、、。
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