第一夜

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「俺とセスはもう行くので!あっ後、ちゃんとした褒美はそこに居る俺の仲間に与えて下さい!じゃ!お疲れ様でしたぁ」 放心状態で訳がわからなくなったセスをお姫様抱っこしたままアルはシュンとその場から居なくなった。 この嬉しいのか、何を見させられたのか、と言う微妙な空気をその場に残したままで。 一方アルとセスはというと、、 一瞬で庭に移動した2人 「とりあえず、やる事やろ?」 お姫様抱っこをしたままニコリと笑ってそう言ったアルをセスは一発ぶん殴りそのまま逃亡していた。 だがしかし、、 どこに逃げてもアルはセスを見つけ出してしまい日が暮れる頃にはセスは意地になってかくれんぼを続けていた。 何で私の居場所が分かるの?アルの奴絶対魔法使ってる!!! 隠れては見つかり、その度にアルから濃厚なキスを頂いていたセスはげっそりしながら逃げ回っていた。 そしてそして? 「はぁぁぁぁぁ、、やっと逃げ切ったあぁぁ」 げっそりした顔付きのセスはやっと自分の部屋に戻ってきたのだ。 「アルの奴一体何考えてんだか、、はぁ、、身体痛い、、走りすぎたし、汗かいたし、お風呂入ろっ!」 部屋に付いている浴室の猫足バスタブにセスは慣れた様にお湯を溜めて行く。 ここは科学が発展した世界。ボタンを押せばお湯が出る世界。セスはお姫様だがこの世界では召使いよりも有能な機械が溢れていて必要性を感じない為、位の高い人も皆自分の事は自分でするのです。 セスは服を脱いでバスタブに浸かると脱いだままのセスの服は瞬時に床の扉が開き下の穴に落ちて行った。脱ぎ散らかされた服は専用の通路を通り仕分けされて洗濯をされるのだ。 「はぁぁぁ、、気持ちいい、、。今日は本当に疲れたぁ、、」 セスは顔をバシャバシャと洗おうとしたが、自分の顔に黒いベールが着いたままなのに気付き ベールを外して床にポイっと投げ捨てた。 セスは基本人前に出る時は顔と髪を隠す為にベールを付けているのだ。 セスのベールは特注で、乗っかっているだけなのにセスが外さない限りは絶対に外れない。 口元は出ている為、アルからの濃厚なキスはなんの不自由も無く頂けた訳だけど。 何故セスが人前でベールを付けてるかは、、、まぁ、、後ほど、、。 セスはリラックスしながら今日の事を思い出していた。 おっぱいがでかいアルの仲間、、いや違った。 私、、本当に今日からアルテミスの妻になるの?? いやいや、、ありえない!! アルが世帯なんて持つはずない!! あの歩くち○こ野郎がそんな筈ないわ! 何を隠そう、セレスティアは自由奔放に育った為、言葉遣いがあまりよろしくないのである。
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