聴こえるのは

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聴こえるのは

 『エリーゼのために』こと、通し番号をつけて『バガテル第25番』。  これは、かの有名音楽家であるベートーヴェン(本名 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン)が、1810年に発表したピアノ曲である。  曲名の中にある、気になるエリーゼという人物だが、エリーゼの正体は今も尚、分かってはいない。しかし、説として有力なのは『エリーゼのために』は、本来『テリーゼのために』だったという説だ。テリーゼとは、かつてベートーヴェンが愛した人物である。  にしても、テリーゼがエリーゼになるって、どんだけベートーヴェンは悪筆だったんだっていう話だけど、それは、今は無視して。  テレーゼ・マルファッティことテリーゼ。ベートーヴェンの愛した人物。  この説が合ってるとすれば、この曲はベートーヴェンが、最愛の人、テリーゼのために送った曲である。 ーーー音のラブレターなんてどんなに美しいものだろうか。と、考える人が、今日も一人で『エリーゼのために』を弾いていた。
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