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「訓練、頑張るんだよ。俺たちも負けないように頑張るからね」
「また、TMEを見においでよ。来月にはOP151でも飛ぶからさ。そのときは楡空佐も乗るから、ね、是非」
「そんな許可は降りない」
「楡くん、あまり叱らないでやれよ。この子たちと話せて楽しい時間だった」
「本当に、かわいい子たちですよね。」
「きみたち、楡空佐の言うことを聞いて、きっといいパイロットになるんだよ」
「はい」「はい」
「言うことを聞かないから軍の敷地に入って来てるって言うのに。戻ったらお仕置きだぞ、お前たち。」
「「はい…」」
「それでは失礼します」
楡が空佐たちに頭を下げる。
空佐たちは夏原と春名に「バイバイ」「またね」と手を振る。
夏原と春名は手を振り返しそうになったが、ペコリと頭を下げた。
「お前たち、しっかり謝ったのか?」
「ごめんなさい」「ごめんなさい…」
2人はもう一度頭を下げて謝る。
その頭にコツン、コツンと楡のゲンコツが落とされる。
「申し訳ありませんでした、だ、馬鹿野郎」
「「もうしわけありませんでした」」
チッと舌打ちをしたあと「ったく…クソガキどもが」と呟いて楡は出ていく。
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